Louvre

「四季(春)」 

76x63.5cm

1573年 油彩 カンヴァス

ジョゼッペ・アルチンボルド 

1527~1593

動物や花、果物、野菜などを寄せ集めて人物を描く、独特の肖像画で知られるアルチンボルド。なかでも有名な本作は、四季をテーマに描かれた連作である。[春]は咲き乱れる花々、[夏]はチェリーや桃など、[秋]はぶどうやかぼちゃなど、そして[冬]は枯れた幹、一見、ぎょっとするような表現ではあるが、自然の産物のコラージュには、生命の永遠の繁栄への願いが込められているという。よく見ると、枯れ果てたような[冬]の右下にみずみずしいレモンとオレンジが描かれているのも、再びやって来る春への希望を表しているのだろう。また、人物の様子を見ると、若々しい顔の[春]、青年期の[夏]、成熟した[秋]、そして老いを迎えた[冬]と、人生の四季という意味も重ねているように思われる。色彩のコントラストの艶やかさ、野菜や果物の写実的な描写力にも注目したい作品である。なおアルチンボルドは、ハブスブルク家に長く仕えた間に、もう1つの作品群「四大元素」([地][水][火][風])も制作した。「四季」がリズムと調和を、「四大元素」が構成
と支配を象徴し、「ハブスブルク家は世界を調和的に支配する」という政治的メッセージを表しているという。

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